旅MUSEの本を出版するまで〜前編〜

旅MUSEの著書【MY TRAVEL RECIPE〜私らしい旅のつくり方〜】を出版して約半年。

出版までの過程はとてつもなく大変でしたが、おかげさまで多くの方々に見ていただき、旅MUSEにとって大きな転機となりました。

本を出すと、世界が変わる!

これは大袈裟ではなく、恐らく本を出版した方皆さん感じることだと思います。

『本を出版している会社(あるいは個人)=信頼できる』という文化が日本には間違いなくあり、会社としてもメディアとしても私個人としても、信頼が増しクライアントがつきやすくなりました。

初めて会う方にも、名刺代わりに本を差し出すとすごく喜んでいただけますし、『こんな本を出しているメディアなら安心!』という、創業3年目(出版当時)のベンチャーにはとても有難いお墨付きをいただけるのです。

個人的には、いきなり起業して心配をかけていた両親を喜ばせることができたことが大きかった。

その時の家族のLINE。とーちゃこ!by 父

ということで、以前より『どうやって本を出版したのか?』、『いつか本を出したい!』というメッセージをInstagramを通じていただくことが多く、これを機にプロセスをまとめてみることにしました。

旅行が好きな方で、いつか自分の本を出版してみたい!という方もいらっしゃると思います。

そんな方々の参考になれば嬉しいです。

本を出したければ、『本を出したい』と言いまくる

当たり前過ぎますが、まず本を出版するために一番大切なことは『本を出したい』という意思を周りに知ってもらうことだと思います。そして、出版社とのコネクションを作ること。

というのも、何のコネクションも無い中、いきなり企画を編集部に持ち込むのは至難の技。本を出版したいという同じ志を持つライバルは日本中にいて、日々企画の売り込みが来る出版社では、なかなか全てに目を通すことが難しいのです。(全出版社そういう訳では無いと思いますが)どれだけいい企画でも、目に止めてもらえなければ何の意味も無いですよね。

ですので、まずは出版社との繋がりを作ることが重要です。

私の場合は、約3年前、旅MUSEをリリースしたばかりの時に、『いつか旅MUSEの本を出したい』とミーハーに思っており、内容など具体的なことは全然考えていませんでしたが、とにかく会う人会う人に本を出版したいという旨を話してました。

そんな時、旅MUSEでインターンをしてくれていた女の子が、出版社の方が集まる忘年会に誘ってくれたのです。(チャンスは意外と近いところから舞い込んでくる)

そこで出会ったのが、MY TRAVEL RECIPEの出版元、光文社のノンフィクション編集部編集長でした。

ターゲットを見つけてハンターと化した私は、積極的に旅MUSEのコンセプトやいつか本を出したいという夢を熱く語ったのを覚えています。

おおらかな編集長は、『そうですかぁ〜ぜひいつかご一緒しましょう〜』と何ともビジネスライクなお返事。そのとき私は『こりゃタイミングが今じゃないぞ、もうちょっとメディア(旅MUSE)を育てて出直そう』と悟ったのでした。

これが2014年12月のこと。そんなほろ苦い思い出が、今振り返れば出版に向けて大きな大きな一歩です。

本の出版したければ、タイミングと実績が重要

それから、編集長とは何度かブレストを重ねたのですが、結局出版に至らず。旅MUSEとしても忙しい日々を過ごしていました。

その間、旅MUSEはアクセス数も順調に伸ばしており、様々な企業とコラボレーションをしたりと、【旅】という領域で少しずつ知名度も上がってきていました。

編集長に最初に出会ったあの忘年会の時より確実に変わったことをまとめると、

・旅MUSEの読者さん=本を買ってくださる可能性のある潜在顧客が確実に増えたことで、出版後に『売れる』というイメージを沸かせることができる

・様々な政府観光局や大手クライアントとの取引も増えたことで会社としての信用が上がった

・インフルエンサーさんとの繋がりも増え、旅MUSEならではのパワフルなメンバーに協力を依頼することができる

という3点。

『今だ!』と思い立ち、久しぶりに光文社編集長にメールを送ってみました。そのリアルなメールの内容はこちらです。笑

このメールのポイントは、さりげなく『うち今のってるよ!』というアピールと、『光文社から本を出したい!』とがっつくのではなく、『旅MUSEの本を出版したくて、パートナーとなってくださる出版社を探してます』くらいの少し余裕を持った感じを出すということ。笑(光文社さんが相手にしてくれなかったら他いくよ!という、はっきり言ってしまえばそんな感じ)

これが、2016年9月のことなので、初めての出会いから1年9ヵ月後ですね。そこから話はどんどん進んでいくのですが、続きはまた後編で書こうと思います。

後編の内容は、

・旅MUSEならではの本のウリ

・編集部を説得させるための企画書を作る上でのポイント

などについて書く予定です。

ということで、まだ本を読んでいない方はぜひご覧ください!

MY TRAVEL RECIPE〜私らしい旅のつくり方〜

旅MUSE 野々村

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